【近況】

◎日々のことをすこし書きたいなあという思いがありつつ、なんだかうまく書けないかもしれないなと止まって、行ったり来たりしながら、ブログのデザインを少し整理しています。 [2021/10/28]

◎コロナ禍以降、2020年〜2021年10月現在は表に出る活動をしていません。安心してたくさんの方にお会いできる環境と気持ちが整ったときに機会があれば、いつかまたなにかの形で、お目にかかりたいなと思っています。[2021/10/28]


2011年07月09日

2010年5月に描いた何のためでもない絵。

90cm×180cmのベニヤ1枚に、とにかくペンキやら絵具やらを塗りたくりたい欲求に駆られ、大きな魚を描いた。

01.jpg


妹のように愛しくて仕方ない女の子が、「実家の両親に送るでっかい絵を描く」というから、便乗した。結局同居人の1人も加わり、3人が一部屋にビニールシートを敷いて、それぞれの絵を描いた。
単純に、ただただ楽しかった。
どうせ描くなら自分が描きながらハッピーな気持ちになれるような絵にしよう、と思いながら描きはじめ、5日間くらいずっと絵の前で生活して、完成するころには周囲の大切な人たちへの感謝の気持ちでいっぱいだった。ひとつひとつ水泡を繋ぎ合せながら、私に関わってくれる人ひとりひとりに思いを馳せた。一度塗った上から新たな色で水泡を重ねたり、寄り添わせたりしながら、色んな事を思い出し、考えた。

以下、製作過程
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posted by たなか沙織 at 23:45 | Comment(0) | むかし話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年4月に描いたフライヤー用の絵。

flyer.jpg


静岡にて、とあるアトリエが閉鎖になるということで最終公演として企画された演劇公演のためのもの。
演劇に対する思いを整理する上で、とても貴重な機会だった。続きを読む


posted by たなか沙織 at 23:40 | Comment(0) | むかし話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月07日

2010年4月の話 (1)

「それでも生きていくしかないのだ」
というところにしか結局のところ辿り着けないので
その壁に自ら頭をぶつけ続けるのにももう草臥れてしまったので
深海の生活を2ヶ月続けた末、海面に戻って来てみた。

毎日空は曇り模様だったけど
しかし
海面に上がってくれば否が応でも
吊り下げられた針を喰わぬように気をつけなければいけないし
波を渡る船に挨拶されれば挨拶を返すのだし
海流の中でひれを動かしていなければいけないし
そうすればお腹も空くので
餌を捕えて喰わなければならないし
餌を捕える為には頭も使わねばならない。
上手く餌を捕える集団に仲間に入れてもらうのも手かもしれない。

とはいえ随分長いこと深海に居たので
海面に戻ってくると私の体は随分ぶよぶよで
周りの魚からすると姿かたちも美しくはないらしい。

まずもって胸びれひとつ動かすのすら困難だ。
それでも喰わねば死んでしまうので
小さな小さな魚がちょろちょろと泳ぐのになんとか追いついて
口を開くのもそこそこに飲みこんでみたりだとか
そんなことから始めてなんとかかんとかしているうちに

ああもう1ヵ月もの時間が経った。

それでもその1ヵ月の間に
友達が出来た。
うさぎの友達だ。
どういうわけかそのうさぎ..続きを読む


posted by たなか沙織 at 04:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | むかし話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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