地元は倉吉、「赤瓦(あかがわら)」と呼ばれる観光街があるのだが、ここではちょこっと地蕎麦を食べたりお茶したり土産物を買ったり、地元工芸の体験が安価で出来たりする(陶芸体験が500円〜!)。雑貨類もセレクトショップの風采で置かれていて、個人の作家さんごとに茶碗や織物小物がずらり。
そんな赤瓦の端に「よね」という百姓料理のお店が出来ていたので(行きたい行きたいと散々言っていた)母と一緒に行ってきた。
店に入るとキッチンを囲んで90度カウンター席のみ、全8席。大将は奥の厨房に居るらしく、「今から2人いいですかー」と聞くと「ええよー」と奥から声。店に来ていた他のお客さんが「ここどうぞー」と空いてる席をすすめてくれた。「なら車止めてからまたすぐ来ますねー」と言ってしばらくしてから来てみると入り口に4人連れのお客がぞろり。さっきちょうど4席空いてたからあーあいっぱいになっちゃうかなあと思って覗いてみたら、ちゃあんと2席空けて待っていてくださった。たぶん他のお客さんが「さっき2人すぐ来るって言っとんさったけなー」って言ってくださった感じ。4人連れのお客さんの方も、「ならちょっと待っとらーか」てな具合。
ラ..続きを読む
【近況】
◎日々のことをすこし書きたいなあという思いがありつつ、なんだかうまく書けないかもしれないなと止まって、行ったり来たりしながら、ブログのデザインを少し整理しています。 [2021/10/28]
◎コロナ禍以降、2020年〜2021年10月現在は表に出る活動をしていません。安心してたくさんの方にお会いできる環境と気持ちが整ったときに機会があれば、いつかまたなにかの形で、お目にかかりたいなと思っています。[2021/10/28]
2007年07月24日
2007年07月23日
【@鳥取】第4夜:ハワイ温泉。
鳥取には「羽合(はわい)」という地名があって、最近はテレビなんかでもよく取り上げられているのでご存じの方も多いかと思う。
歩道には楓や紅葉の代わりにヤシの木が植えられているし、町役場の職員さんはアロハシャツが制服。だったのだが先だって市町村合併があって今は「湯梨浜町(ゆりはまちょう)」という町名になってしまったので、職員さんも今はクールビズな白いワイシャツだとか。
ただし「羽合」という地名は残っているし、ヤシの木もそのまま。
鳥取には、あまり知られてないが温泉地がたくさんある。羽合もその中のひとつで、今日は祖母が四国お遍路巡りの際もらったという入浴券に礼かって、「千年亭」という旅館のお風呂に行ってきた。
料亭風の小さな玄関がささやかに作られており、そっと迎えてくれる具合に好感が持てた。お風呂は露天(1階)と大浴場(2階)のふたつに分かれて作られており、いちいちあがらなければいけないのは少し面倒。しかしそれぞれのお風呂はすばらしかった。
まず2階の大浴場に入ったのだけど入浴者は他に居られず貸し切り。東郷湖に面して一面ガラス張りで、湖周辺の温泉宿の明かりや道路がやわらかに輝く夜景が見渡せる。しかも今..続きを読む
歩道には楓や紅葉の代わりにヤシの木が植えられているし、町役場の職員さんはアロハシャツが制服。だったのだが先だって市町村合併があって今は「湯梨浜町(ゆりはまちょう)」という町名になってしまったので、職員さんも今はクールビズな白いワイシャツだとか。
ただし「羽合」という地名は残っているし、ヤシの木もそのまま。
鳥取には、あまり知られてないが温泉地がたくさんある。羽合もその中のひとつで、今日は祖母が四国お遍路巡りの際もらったという入浴券に礼かって、「千年亭」という旅館のお風呂に行ってきた。
料亭風の小さな玄関がささやかに作られており、そっと迎えてくれる具合に好感が持てた。お風呂は露天(1階)と大浴場(2階)のふたつに分かれて作られており、いちいちあがらなければいけないのは少し面倒。しかしそれぞれのお風呂はすばらしかった。
まず2階の大浴場に入ったのだけど入浴者は他に居られず貸し切り。東郷湖に面して一面ガラス張りで、湖周辺の温泉宿の明かりや道路がやわらかに輝く夜景が見渡せる。しかも今..続きを読む
【@鳥取】自転車が一番。
色々と書類を出したりもらったり、公的機関を巡ってきた。
自転車日和、と言うには少し照りすぎのカンカンと暑い日差しの下、でも湿気がなく風があるので、気持ち良くぐるぐると祖母のママチャリで。
高校のまわりを一周すると、ちょうど夏休みなので昼間からいろんな部活が練習していて、土手側にある演劇部の部室からは台詞がぱらぱらと聞こえてきて、思わずふらと足を伸ばしそうになった。
もう自分が顔見知る学生はひとりも居ないし、きっと自分のことを知っている学生も居ない。けれど部室のある鴨水(おうすい)会館は、ぼろぼろのくせ建て替えられずにまだ健在で、演劇に身を注ぐ学生の姿も変わらずそこに在って、私が演劇部に在席したのはほんの10ヵ月だったが、感慨深いものがあった。在席せずとも、この高校で3年間演劇をした。同じように、稽古をしたいくつかの公民館の傍をとおりかかると、当時の稽古場の風景と体感していたあらゆる五感をありありと思い出す。
自転車に乗っていて、2人の知り合いにも会った。帰ってくると必ず出かけるたびに誰かに会う。それだけ狭い街だし、お互いがお互いに地域の人間をよく知っている。どこで何をするにも周りの目や評価がつ..続きを読む
2007年07月22日
【@鳥取】第3夜:静かです。
ぽつぽつと入る雑貨屋や飲食店の店員さん以外は誰にも会わないような、しんと静まり返った日曜。静かに霧雨が降る中、余計その静かさは強調されて、家から小学校、中学校と回るルートで散歩をしながら、ああいつでもここはここに在るのだ、と思った。姿形やにおいは少しずつ変わっていく、それでも戦争や災害、天変地異が起こらない限りここはここに在り続ける。
明日は色々回らなければならないところが多いが、今日は昼過ぎバスで大阪から鳥取に着いてからというもの、何をしようという気にもならず、「本でも読もうかしら」「ビデオでも見ようかしら」ということ以外あまり頭に積極的に浮かんでこない。
雨はアスファルトのそれと一緒に様々なにおいを引き立てるので、ぼんやりと浮かぶ思い出の端々を捕まえてみたりもした。気持ちがいいばかりではない。けれど必要なことだ。必要と意識せず自ずとそうしてしまう辺り、単に都合がいい働きなのだが、必要なことだ。
川。川。
そう、いつも近くに川。続きを読む
明日は色々回らなければならないところが多いが、今日は昼過ぎバスで大阪から鳥取に着いてからというもの、何をしようという気にもならず、「本でも読もうかしら」「ビデオでも見ようかしら」ということ以外あまり頭に積極的に浮かんでこない。
雨はアスファルトのそれと一緒に様々なにおいを引き立てるので、ぼんやりと浮かぶ思い出の端々を捕まえてみたりもした。気持ちがいいばかりではない。けれど必要なことだ。必要と意識せず自ずとそうしてしまう辺り、単に都合がいい働きなのだが、必要なことだ。
川。川。
そう、いつも近くに川。続きを読む