旅日記その2…「1月17日(金)、京都でゆっくりないちにち」
引き続き、3日目です。
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8:00、起床。

おだいどこからのいいにおい。たぶんだし巻き卵を焼くにおい。
今日はここの朝ごはんは食べないことにしてしまったけど、次からは食べて出るようにしようかなあとか思う。まわりに、モーニングが美味しいお店がたくさんあるようなので、いつも外に食べに出てしまうが、共有スペースの居間のおこたで知らない人とごはんを食べる感じとか、ほこほこしてていいなあと思う。
どのゲストハウスもだいたい700円くらいで、丁寧に作った和食の「ザ・日本の朝ごはん」って感じのシンプルなものをやっていらっしゃる印象。炊きたてのごはんに、卵焼きに、焼き魚に、納豆、お味噌汁、おひたし…って見てると、おなかがぐぅ〜ってなる。
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支度を済ませて9:00に宿を出た。
パンケーキで有名らしい、カフェラインベック、というお店へ。

町屋をどーんとまるごとお店にしたいわゆる古民家カフェ、という感じで若いお客さんも多く、9:15頃に行ったらすでに満席だった。8:00オープンで、すでに並んでいるお客さんがいる日もあるよう。
20分くらい待って席へ。全部で35席くらいはあるのかな。わりと広い感じ。
席待ちしている間に注文をとってもらえたので、席についてからは10分くらいでパンケーキが来ました。
ソーセージとコーンのついたモーニングのセット(735円)。パンケーキは噂通りふわっふわ。ほとんど噛まなくても口の中でとけちゃいます。なんかもうこれ別の食べ物。パンケーキ自体にはほとんど甘みがないので、メープルシロップつけて甘く食べてもいいし、ソーセージとかと一緒に食べてもいいし。私はいわゆるパンケーキブームにはあまり興味なく来てしまったのだけど、混んでいるのを待てるなら、一度食べてみる価値はあるなという感じでした。

ぺろり完食。でも間食したらちょっとうえってなりました。卵がたくさん入ってるからかな。美味しい美味しくないってのとは別の、これはたぶん私の体質的な話。
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さて、大阪へ。
このことはちょっとまた別で書けたらと思うが、東京でのロングラン公演にはもろもろの事情で行けなかった、DULL-COLORED POP『アクアリウム』を観に行きました。こっそり。(今になってこそ、ようやくこうして書けるようになりました)
1時間半くらいで劇場に着く。
大阪へ向かう道中と観劇の寸前までは、ノートにぶわーっとたくさんのことを書いた。
大阪は雨だった。
観劇を終えて劇場を出ると、空は晴れ上がっていた。ドラマみたいだなおい、とか思った。
劇場近くの、謎にリュックが1000円とかで売っていて通るたびに気になってたお店にはじめて入ってみた。ごつい旅行用のリュック欲しかったので1個購入。
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少し時間があるので梅田へ寄って遅い昼ごはんに祭太鼓のマヨキムチかつ丼。結局、来ちゃうんだよなあ。笑
阪急三番街を歩いていたら噂のみたらし小餅(悪い芝居女子に以前ちょう勧められた)が売っていたので、思いがけず買えた!実家で家族と食べる。
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なんばへ。
やたら時間が出来てしまったので、なんばのやたら品揃えの良いダイソーで時間をつぶす。
なんばOCATのダイソー、やたら品揃え多くないですか?笑
100円ショップって私、大きいとこだと下手したら2時間3時間平気で居れる。
18:30発の高速バスで鳥取に向かう。着くのは22:00過ぎの予定。
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バス車内ではある人に延々メールを打っていた。
流れる高速道路のオレンジのあかりを横目に、動いている自分の実感とともにつらつらと書くことが出来たのは、なんだか、よかった。
たいそう勝手なしかも長たらしいメールを書いたのだが、のちほどすぐに返事が返ってきて、ありがたかったし嬉しかった。
こうして出来る大切な人ひとりひとりを、ずっと大切にしていきたいと、当たり前のことを改めて丁寧に、思った。
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予定通りにバスは到着。
鳥取は雪。
さんさんと降る雪に、なんだかひたすら安心する。寒いけれど空気がやわらかくてそんなに厳しい感じがしないのは、湿度のせいだろうか。ああ、鳥取の冬だなあ、という感じがする。
今日は弟が迎えに来てくれる約束だが、遅れているよう。

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実家。
が、たぶん今年中に、新築の家に引っ越しになる。
実家が変わる。
去年9月に帰省した際、家に向かう母の運転する車がなぜだか一本手前の道で曲がったので「?」と思っていたら、夜中街灯も少ない薄暗がりの広大な土地の横に車を停められ「???」とはてなだらけの私に向かって母が、車の窓をうぃーんと開け、「見て、左。」と。うん。見てる。ひっろい土地にショベルカー?が一台。
全然意味がわからなくて母のほうを向いたら、「買ったから」と宣言。宣言ってか報告。事後報告。
ここ数年でまじでひっくり帰るくらい一番びっくりした。何って事後報告だったので余計驚いた。驚きすぎて、爆笑した。
そんなわけで、私が幼少期からずっと育ってきた「実家」だと思っている家には、あと何回帰ってこれるかわからない。もしかしたらこれが最後かもしれない。
両手が塞がっている時、どれくらいの強さで蹴ると、このドアが大きな音を立てずしかし足らないこともなくぴったりと閉まるか、ということを身体が覚えている。
家、というのはそういうものだなあと思った。
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母が用意しておいてくれた夕食を食べ、お風呂に入った。
ハンバーグと、なぜか海老の煮たのん。
寝る前の深夜、母と晩酌。
4:00。おやすみ鳥取。