引き続き、2日目です。
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6:30、京都駅到着。
傘をささないでいいくらいの、ほんとうにかすかな、小雨。
バス車内ではよく寝た。
化粧をしコンタクトをいれて、7:00。
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駅ナカのパン屋さんに朝ごはんを食べに行く。
ブルディガラ・エクスプレスでちょこっと贅沢モーニング。Aセット660円。

ニース、という黒ゴマの練りこまれたやわらかいパンに、アボカドとトマトとハムとカマンベールチーズが惜しげもなくべろーん、て感じで入ったサンドをいただく。黒ゴマが効いてて美味しかった。でもちょこっと高いかなやっぱ。
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市バス一日乗車券(500円)を買って、市バスで今晩お世話になる宿に荷物だけ預かってもらいに行く。
京都の移動は私はこれ一枚あればいい。
日が昇って明るくあたたかくなってきた。雨は上がっている。
二条方面、西陣の町屋のゲストハウスへ。
今回泊まるのは「木音」さん。
木造の、木と人の温度がするお宿。

8:30、無事荷物だけ預けて、出かける。
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180円で地下鉄に乗って徒歩8分くらいか、市バス一日乗車券使って徒歩20分くらいか、迷って徒歩20分の方を選ぶ。せっかく来ているのだから歩こう。しかしすでにはらぺこである。最近食欲がひどい。
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4年ぶり、鈴虫寺へ。

初めて来た時は、まーくんこと村上誠基が鈴虫寺のことを教えてくれたのだった。
まーくんと通った時とまったく同じ道を歩いていたことに、途中急に広がる小さな田んぼを見て気付く。あ!この道!って。
徒歩20分の方を選んで、なんか、よかったな、と思う。
鈴虫寺には、いっこだけ願いを叶えにわざわざ自分の家まで来てくれるという、そのためにわらじを履いているのだという珍しいお地蔵さま、が居て、4年前にいっこだけしたお願いが叶ったからお礼参り。でもあるし、新しい決意を言いに来たのでもある。
その決意が叶ったら、私は世界にひとつ穴を開ける。
鈴虫寺で4年前にいただいてずっと持っていたお守りをお返しする。

ここでは年中鈴虫が鳴いていると言われていて、冬だけれど、たしかに鈴虫が鳴いている。前に来たのは夏だった。
茶礼のお茶とお茶菓子をいただきながら和尚さんのお説法を聞いて、最後に新しいお守りを買って帰る。
今回は実家の家族の分も買った。

お説法の中では「“自分”、という漢字は“自然”を“分ける”という考えから来ているのだ」という話と、「冷暖自知」という仏語が印象的であった。また、阪神淡路大震災から今日で19年目だという話も出て、当時鳥取小学生だった時分の、明け方の記憶が蘇ったりした。
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お腹が空いてどうしようかと思ったが、松尾駅近く、地元民御用達らしいイタリアンのお店のことを思い出し、行ってみることにする。
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11:30オープンぴったりに、カザレッチョというお店へ。
前菜盛り合わせ、好きなパスタ、自家製パン(おかわりもいただけます)、デザート、エスプレッソかカプチーノがついて1680円。(もうひとつ安い、日替わりパスタのセットは860円からある。)
パスタはタリアテッレの海老とホタテのクリームソースに。無論、昼からワインをいただきます。(休暇だもの!)
前菜はひとつひとつの素材が、そのほかのメニューもひとくちひとくちがいちいち、ずっと、美味しくて、至福でした。

ほんと、とっても美味しかった。
京都に来たら必ず来たいお店がまた増えてしまった。
おなかいっぱい。
幸せ。
と久々に心底思う。
満足しないといくらでも食べれてしまう食欲に、少し歯止めがかかった気すらする。
でも旅先では食べる楽しみ差し置いてなにをする、というタイプなので、きっとまだまだ食べる。
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どうでもいい話だが、ファミマに寄ったら「まさにこれが欲しかった!」という形状の無印のメモ帳が売っていたので購入。これと決めた同じメモ帳を何冊も使い続けてもう10年、次が9冊目というところ。
これまではスケジュール帳とメモ用の手帳それぞれで2冊持ち歩いていたのだが、iPhoneにしたのをいいことにスケジュール帳がいらなくなったなと感じたので今年は買っていない。のだが、そうなると、これまでスケジュール帳に入れていたこまごましたものをメモ帳のほうに統合したくなり、それにはこれまでと同じメモ帳では強度的に弱いな、と思っていたのです。
そこに来て、ちょっと台紙が固く丈夫で手持ちのまま書きやすいメモ帳、というのが無印から出てた。知らなかった。これから先はこちらに変えて、使い続けよう、と一大決心。たった180円の話。でも手帳とかメモ帳とかノートとか、なるべく長く同じものを使っていたい人間なので、ファミマでしばらく、10分くらい悩んでしまった。

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市バスでぐーんと八坂神社のほうまで戻って、京佃煮舗やよいへ。ここのちりめん山椒が食べたいしお土産にも欲しい。
おじゃこを買って、包みを待つ間あたたかいお茶をいただきながら店員さんとおしゃべりしていると、なんとまあご縁があることに鳥取に、オーナーさん夫婦?が、カフェを昨年オープンしたらしい。「ふるーるの丘」というお店。店員さんに紹介されたままにホームページを見てみたら、なんともよさそうなところ。土日しかやっておらず、しかも冬期はお休みらしいが、鳥取の気候と生活に合った経営だなあと思う。帰ったら母に知ってるか聞いてみよう。
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そろそろ、もろもろの充電(比喩ではなく電力的な)もしたい、お酒も少し飲みたい、一服したい、ということで全部が揃っている場所つまりカラオケでひとやすみ。グラスワインがなぞに普通にちょっと美味しくて笑えた。
あと、それなりにもやもやしているのではあるが、倉橋ヨエコの『あいあい』歌ったら結構どーでもよくなった。紗也とカラオケ行きたいなまた、とか思った。
店を出たら、はづきをさらに縦に引き伸ばした感じのそっくりさんが颯爽と歩いていて、「成立するんだその体…」ってなった。でもはづがこれ以上痩せたり縦に伸びたりしたら心配。
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去年9月に同じく京都に来た時に岡田太郎と待ち合わせたマックの前を通る。京都にはそこここにそういう思い出がある。
太郎ちゃんそれ以来そういやまともに会ってないけど、先日クロムモリブデンで聴いた太郎ちゃんの音は最高に心地よかった。音だけで昇天しそうだった。
とか書いてたらその太郎ちゃんがブログ更新しててそこに「俺がしたいんは、あなたと俺がいる所をいろんな場所にすること」って書いててまじでこの人相変わらず最高だな、と思った。
太郎ちゃん会いたいが、なんとなく今回はひっそりしてみる。なんとなく、だけどそう「したい」から。
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ちょうどあちこちがセールの時期な新京極を歩く。手頃なのを見つけたので、ぼろぼろになっていた腕時計(10年以上大事にしていたのが去年なくなって間に合わせで使ってたやつ)の替えと、いつぶりかわからんぶんに自分にアクセサリーを買った。
右が古い時計。左が新しいのん。

新京極には行きたい飲み場があるが、女一人で行っては絶対面倒で体力と器量を要するので、今回はやめておく。でも行きたい。でもやめる。
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去年の「くるり 秋の京都1000人の宝探し」で目的地のひとつだった、公○食堂(こうえんしょくどう)さんに普通に夕飯しに行ってみる。去年、「いつか普通に来たい!」って思ったから。そしてこの目的地を回答する為にない知恵絞りまくったので、お店の名前はたぶん一生忘れない。笑
そのへんも含めて、去年の宝探しはすごくよかった。
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公○食堂では、なめろう定食(780円)と生ビール(380円)いただきました。公○食堂すごい照明が暗めなので落ち着くんだけどよく料理の色とかは見えず、でもなめろうは、サーモンをたたいて卵黄とお味噌と薬味で和えたものがアボカドの上にのっていて、もみのりなどがふりかけてある感じのもの。創作カフェメニューだけどちゃあんと美味しかった。煮物とサラダとお味噌汁もついて780円はちょうお手頃。

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明日もあるので早めに宿に帰ることにする。
今日のお宿は「ゲストハウス木音」という西陣のほうの町屋をゲストハウスにしているところ。女性専用ドミトリーで4人相部屋だが、静かだしひとつひとつのベッドはきっちりプライベート空間が確保されているので落ち着ける。

昨年9月の「金魚屋」さんに続きいいところ。はあ〜。と浮かれていてお風呂場ではたと思い出したが、私、夏の京都のことちゃんとブログに書いてないな。いかん…
鳥取か東京で書こう。
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木音さんのことと、あと明日のあることについては、別記事でまた書けたらいいな。
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それにしても試しに1日、こうしてメモを取りながら旅先で過ごしてみたら、そこそこの分量になって驚いている。iPhoneのおかげでずいぶん文字打ちが楽だが、やはりキーボードがいちばん好きだ。
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お酒を飲んでぺろっと寝よう、と思って日本酒は買ってきたのに、おつまみがないや。そしてもうおなかすいてる。きっと明日朝にはまたはらぺこなんだろうな。
22:15。おやすみ世界。