【近況】
■■演劇関係■■
【出演】終了しました。ありがとうございました。 5月12日(金)〜17日(水)MCR 本公演『不謹慎な家/佐藤さんは殴れない』@OFF・OFFシアター(下北沢)に出演します。詳細はこちら。[2017/05/20]

■■映像関係■■
【出演】短編(2分)の映画『End Of Asia 〜アジアの端の不思議な帽子屋〜』が、SONYの「PROFESSIONAL MOVIE AWARD」にて審査員賞を受賞しました。こちらからご覧いただけます。[2017/01/17]
【出演】出演DVD『love and hate』の発売を記念して、挿入歌「どしゃぶり」のMVが公開となりました。詳細はこちら。[2015/03/12]
【出演】出演作「連続webドラマ[CHATGIRL 2nd]Saori〜優しい女〜」も含めシリーズ全話が収録されたオリジナルDVD『love and hate』が数量限定販売中です。詳細はこちら。[2015/03/12]

■■音楽関係■■
笹口騒音オーケストラ参加の新アルバム「笹口8才記念盤 スピリットアルバム『あなたの悲しみは売れるだろう』」発売中。通販はこちら。[2017/03/08]
笹口騒音オーケストラの1stライブDVD『TOMORROWISLAND IN THE MOON』発売中。詳細はこちら。通販はこちら。[2016/07/13]
笹口騒音オーケストラの公式Twitterができました。[2016/02/12]


2014年04月29日

完治とは

“「うつ」で薬を飲んで正常に戻った人を、私は見たことがない。”

ということをある方が書いていらして、たまたまその文章を目にして、胸がぎゅうっとなった。
直接は存じ上げない方の言葉だけれど、
刺さる。
そうなのかな。
そうかもしれない。
けど。
悲しい。

その方の書いてらした文章には、
“「薬を飲んで治した」と言って意気揚々と職場に復帰してくる人が、目が泳いでいたり無意味なところで大きな声を出したりして、もはやかつてのその人ではなくなってしまった例を私は何件も知っている。”
ともあった。

その危惧は、必要なものだと思う。そしてそれを書かれた方の実体験として、それも確かな事実なのだと思う。
そりゃあ、飲まないで済むなら、飲まない方が絶対いい。
抗うつ剤とか抗不安剤とか睡眠薬とかはやっぱり、「劇薬」だから。
でも死んじゃうよりは、薬の力を借りてでも生きてみたほうがきっといい。

私は、常飲する薬が決まるまでに1年くらいかかった。
毎週薬を変えて、そのたびにあらゆる副作用を体験した。
副作用がおさまらないからまた薬を変えて、また別の副作用が出て、という地獄のような日々だった。
それでも、生きる気力が湧かず泣く気力もなくただ秒針の音を聞いて長い長い一日を惰性で過ごすよりはマシだった。

私の場合副作用はどんな具合だったかというと、改めて書くと笑っちゃうような話だが、たとえば、両脚がむずむずして、座っていても寝ていても歩いていてもストレッチしてもおさまらず、処置のしようがなくて結局注射を打ってそれを抑えたり、水分を摂っても摂っても唾液が全く出なくて食べることが出来なくなったり、排尿痛がひどすぎて病院に駆け込んだり、胸が苦しくなって息が出来ないようになったり、身体中が痒くてたまらなくてもがきまくったり、…と、妙な状態にたくさんなった。そんな調子なので、ちょっとここには書けないようなことにもいろいろなった。腹痛、頭痛、不眠、過眠、暴飲暴食、などもあった。
3年前の話。

それでも、私は、「死なない」ことを最優先してよかったなと思う。

美味しいものを食べれて幸せ。
会いたい友人に会えて幸せ。
演劇をまたやれて、幸せ。
今は。

どの薬をどれくらい飲んでどんな副作用になったか、あちこちメモ帳やネットやに散らばってはいるけど書いたのが残してあるはずだから、いずれまとめたい。

投薬に入る際、いわゆる「心療内科」「精神科」「メンタルクリニック」は、その薬がどんな依存性を持っていてどんな副作用の可能性があって、効きはじめるのにどれくらい時間がかかって、飲み始めた後どうやってやめたらいいかという点が、ほかのたとえば風邪薬だとか解熱剤だとか胃薬だとかとは全く違うんだ、ってことを、ほぼ、説明しない。
私はたまたま周囲からいろんな話をにわかに聞いていたので、自分でネットや書籍を読み漁った。
でもだから、私は、書き残せる限り書き残していようと思う。
今のネット社会のおかげで、処方された薬がどんな性質のものなのか、予想される副作用や、実際服用した人の体験談や、なんでも読める。正確な情報かどうかの取捨選択は必要だけども、参考にできるものが、できる備えが、いろいろ転がっている。でもそれを知るためには、自分から積極的に、調べ物をしなくてはいけない。そんなことを、お医者は、誰も言ってくれない。そして病院に駆け込むような人間は多くの場合、そんな余力はすでに持ち合わせていない。

「うつ」は、投薬して、減薬して、断薬が完了してはじめて、「治った」と言っていい病だと思う。
断薬が完了するまではやはり、病人なのだ。
だから私は、絶対、完治させたい。
まあ、焦っても逆効果だから、のんびりしたものだけれど。「急がば回れ」という言葉がこんなにぴったりくる状況もなかなかない。

先日、「減薬挑戦第1回のはなし」というタイトルで久々にうつのことをここに書いた
「うつ」のことを書くのは難しい。
私はそんなに知識豊富なわけではないし、私のことをいろんな気持ちで見ている人がいるだろうことも想像すると、なかなか自由には書けない。それでも、文章を公開するかどうかさんざん迷っていつも、さんぶんのいち、くらいの確率で公開している。
先日もそうだったが、それでも、書いてみてよかった。

それは、
「自分もうつで投薬治療をして、無茶な減薬をして苦しんだが、時間をかけて断薬して、今は、まあ元気です」
というおたよりをひとつもらったからだ。
他にもさまざま、メッセージを寄せていただいて、ほんとうに励みになっています。

生きてさえ、いればいい。
まずは。

死なないこと殺さないことが、なにより、なにより、なにより、大事。
生きてたってどうしようもないよ、って思っても。
お願いだから、私なんかがお願いしてもどうしようもないけど、もうちょっとだけ死なないでいてみて。

2014-04-25 11.33.21.jpg

iPhoneケースを約2年ぶりに、はじめて変えました。
とりは別で自分でお気に入りをみつけたのを、ぽちっと貼っつけました。
気持ちが明るくほにゃっとなれるものに変えたくなって。変えてよかった。


posted by たなか沙織 at 15:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 病気のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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