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2007年01月05日

宝石の魅力はまだわからないけれど、宝石よりもきらきらと大切なものなんじゃないかって、思う。

昼過ぎから出身中学校にお邪魔に行く。

中学を卒業して、高校を卒業して、大学を卒業しようとしている今になっても変わらず付き合いを続けてくれる先生がいる。中学校時代は今思い出しても色々波乱ではあったけれど、いい先生方に恵まれたことや、水を得た魚のように様々なものを作ったことは今でも大切な財産。
運動会の横断幕、文化祭のスローガン看板、染め半紙で作った大きなちぎり絵、彫刻の温度計。美術の授業では負けじと先生までが制作を初めて競うように作品に向かったり、中学校では信じられないような深夜まで没頭して絵を描いたりした。

今日は、1・2年次と2年間続けて担任をしてくださった先生と、中学卒業ぶり(8年ぶり!)にお会いしてきた。なんで今日までずっと一目も会いに行かなかったのか不思議な、随分よくして頂いた恩師に違わぬ先生で、当時は友達のようによく話し相手になってもらったり、CDの貸し借りをしたりしていた。
久方ぶりに会うその先生は、全然変わっていなくて、あの頃とおんなじようにくしゃっと顔全体で笑ってて、身体は相変わらずがりがりで、「さおりー!」と呼んで出迎えてくれて。

職員室に入れてもらって、2時間ほどおしゃべり。
同級生の近況や、お互いの近況や。

「ほんとは3年間担任したかったんだけどね、私がずっと持つより、さおりをこの人に出会わせてやらなきゃって思ったのよ。彼と貴女は一生の付き合いになるってなんだか直感で思ったんだよ」

と中3時の担任のことを初めて聞かされた。
事実、その中3時の担任とは、機会さえあれば一緒にお酒を飲みに行く(彼は下戸なので飲むのは私ばかりだけれど)。

偶然に思える出会いも、実は誰かがどこかで引き寄せてくれたものなのかもしれない。自分の力だけで生きてるような錯覚をしがちだけれど、そんなこと、ない。

その後、その中3時の担任とも顔を合わせてから、退散。
久々の中学校は相変わらず木のぬくもりに溢れていて、放送室も音楽室も多目的ホール(通称「2タモ」「3タモ」)もピロティ(中庭のこと)も懐かしくて。ああ、ここで確かに私は過去息づいていたのだ、と。

長いこと新聞委員を務めた末、委員長までやらせていただいたのだが、その当時私が作った掲示用の「学級新聞」という見出しが今もずっと使われている掲示板が、学内に数箇所残っているらしい。こそばゆいけれど、嬉しい。

中学校を去った後、すぐ目の前にあるシビックセンターという、もとはショッピングセンターだった建物を市が買い取って分譲事務所としてスペースを貸し出しているところへ行く。今は私は随分公演に関われずにいるが、立ち上げ時から所属している市民影絵劇団の事務所が入っている。
今日はそちらの事務所へではなく、その影絵劇団で一番最初に一緒に切り絵をやり、いくつもの公演にも一緒に参加してきた、福祉理容師の日置氏の事務所へ。同シビックセンター内にかまえた事務所がようやく整い、この冬には専用出張トラック(荷積み部分が美容院のようになっている)も完成したとのこと。

福祉理容師という職業を私は他のところで聞いたことがないのだけれど、日置氏は、若い頃身につけた美容師の資格とヘルパーの資格を利用して、身体が不自由で家や病院からなかなか外出出来ない人を対象に、格安(1,800円らしい!)で髪を切ってあげている。社員さんも5人いらっしゃるらしく、もう、立派な会社。
こうして新しい事業を開拓する人がいて、少しずつだけれど着実に、様々な人の生活が豊かになっていく。誰が何を欲しているかは千差万別だけれど、そこには多種多様な需要があり、供給の可能性はまだまだあるのだと思い知らされる。

一見ちゃらんぽらんで、でも底抜けに明るくて場の雰囲気を華やかにする才能を持つ日置氏。あらゆることを感覚で取り仕切ってしまうのに、そのセンスはあながち的外れではなくてぎょっとさせられる。私が一番最初に出逢った、有言実行をいつでも体現してしまう、大人。


「帰ってきたよ」
と言うと、
「会おう」
と言ってくれる人たちが居る。
こんな幸福なことはないし、いつまでも大切にしたい。


帰宅してから最寄のホームセンター=西日本最大級「いない」(ここに行かないと実家に帰った気がしない)に行き、「ピッコロ」という洋食屋で夕食。ここのブランデーケーキを頼むと、店内の電気を消して、火のついたブランデーをかけにシェフがやってきてくれる。

あらゆるところに、思い出が今もひっそりと息をしている。
こんな小さな町だもの。当たり前か。
暗くて静かで何にもないけれど、大切な、宝石箱のような、町。


posted by たなか沙織 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅*おでかけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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