【近況】
■■演劇関係■■
【出演】終了しました。ありがとうございました。 5月12日(金)〜17日(水)MCR 本公演『不謹慎な家/佐藤さんは殴れない』@OFF・OFFシアター(下北沢)に出演します。詳細はこちら。[2017/05/20]

■■映像関係■■
【出演】短編(2分)の映画『End Of Asia 〜アジアの端の不思議な帽子屋〜』が、SONYの「PROFESSIONAL MOVIE AWARD」にて審査員賞を受賞しました。こちらからご覧いただけます。[2017/01/17]
【出演】出演DVD『love and hate』の発売を記念して、挿入歌「どしゃぶり」のMVが公開となりました。詳細はこちら。[2015/03/12]
【出演】出演作「連続webドラマ[CHATGIRL 2nd]Saori〜優しい女〜」も含めシリーズ全話が収録されたオリジナルDVD『love and hate』が数量限定販売中です。詳細はこちら。[2015/03/12]

■■音楽関係■■
笹口騒音オーケストラ参加の新アルバム「笹口8才記念盤 スピリットアルバム『あなたの悲しみは売れるだろう』」発売中。通販はこちら。[2017/03/08]
笹口騒音オーケストラの1stライブDVD『TOMORROWISLAND IN THE MOON』発売中。詳細はこちら。通販はこちら。[2016/07/13]
笹口騒音オーケストラの公式Twitterができました。[2016/02/12]


2007年05月29日

「素晴らしき青春」2日目です。

おはようございます。
ご心配おかけしている皆さま、
メールや電話が返せていない皆さま、
ほんとごめんなさい。

生きてます。

公演の方で手一杯すぎて
自分のことにも公演以外のことにも手が回っていませんが、

いろいろありますが、

強く生きて駆け抜けきってやろうと思っています。


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2007年05月19日

久々に下北。

5月19日(土)。

そうか、土曜日だったのか。
こういう仕事をしていると、本番の無いときはなかなか曜日感覚にうとかったりする。最近は川崎の劇場勤務の仕事もあるので、だいぶ社会の曜日感覚に馴染んできたところだったり。

今日は朝方まで仕事をして、昼間に起き、自宅作業をこなして、夜から下北へ。
7月の頭に本番の当日制作の仕事をお引き受けすることになった、「五人くらい(CRY)」の顔合わせ&打ち合わせである。

これまでメールでやりとりしてきたものの、顔を合わせるのははじめての方ばかり。こういうのは毎回、緊張する。

コーヒーでも飲みながらがっつり打ち合わせ、という時もあれば、コミュニケーション重視でごはんを一緒に食べるときもあるし、飲むぞー!という時もある。団体さんによって「打ち合わせ」の定義も主旨も違えば、雰囲気も違う。
だから、なるべくいろんな状況に対応出来るように心の準備をしながらむかう。

今日は、「飲み!」という感じの顔合わせ。
制作的な打ち合わせも少々しながら。
みなさん私よりずっと熟練の俳優さんばかりなので恐縮しつつも、きっと私も好みの類の方ばかりな感覚を持てて、ひとまず安心。やっぱり、直接会って、顔が分かる、というのはとても安心するものだ。

これから7月に向けてまた、謙虚にひとつひとつ。

今日は下北では演劇人内でなかなか有名なお店、「ZIGZAG」に行きました。ごはんもビールも美味しくて、ロフトスペースに案内してもらいましたが、ロフトなかなかお薦めです。
トイレに入ると演劇のチラシがたくさん貼ってあって、関係者はこれだけでもちょっと嬉しくなりますよ。


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2007年05月06日

あきらかにこの日が皮切り。

5月6日(日)。

遊ぶのもいのちがけ。

実はディズニーランドには徹夜明けで行ったのでした。
7時に舞浜集合←5時に出発←仕事してたら普通に3時。
…普通に「寝たら死ぬ!」信号が発信され。
同じアパートの斜め上に住む、照明ボーイ富山と共に、深夜からがっつりお互い仕事をし、そのままハイテンションで舞浜へと向かいましたとさ。

で、で、
帰ってくるのは終電なわけですが、
この日、終電帰宅ののち、背番号零の脚本を担当する日曜劇作家mayocoさまが我が家にいらっしゃったのでした。

ふたりともねむねむの、好ましいとは言えない惨状の中、交互に寝たり寝なかったりパソコンを叩いたりしつつ、先日第三回公演を終えた背番号零について、やらやらお話をする。

背番号零には第二回公演までわりかし幹部的な立場で関わっていたので、馴染みが深い団体なのですが。今回は敢えて、一般の観客目線だったもので、団体に対しても作品に対しても、公演を見た印象で色々思うことが山積みなわけです。

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↑はmayocoさまが持参してくださいました、ぶたさん型のぶたまんです。かわいいけど、がっつり喰らわせていただきました。美味しかったー

さて、そのまま夜は時間堂の精算会です。
20時から。
準備しなきゃで、間に合うか私。
いつ寝るか私。

精算会まできっちりと。
お金の計算をして、封筒詰めをして、動員の資料を作って、関係者各々に渡す資料を整えて。

制作をやっていて常に思うのが、なるべく不透明なことがないようにしたいということですね。小さなにごりの積み重ねが、不安や不信の種になるわけで、そういう現場は嫌。役者にもスタッフにも、風通しのいい空気のおいしい現場で、作品をつくっていって欲しいなと思うのです。

さて、この日を皮切りに、たなかさおり寝れないデーがスタートする模様です。


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2007年05月05日

3年ぶりですよ。

5月5日(土・祝)。

行ってきちゃいました。

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ディズニーランド(きゃー)。3年ぶり。

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ただいまディズニーランドはスティッチまっさかりで。

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なにもかもがミッキー型なだけで付加価値な国。スゴイ。だっておのずと嬉しくなっちゃいますもの。いやでもパレード見て、やっぱりミッキーは「かっこいい」のかーと思いましたものね。身体のキレがよくて、踊る姿も素敵です。ドラムセット叩いたりね。ガチャピンと通ずるものがありますね。

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最終的に、はじめてポップコーンのポット買っちゃいました。だってこんなポット出られた日には、ちょっと、ねえ。…ごめんなさい、好きなんです、リトルグリーンメン。っていうか気づいたけど私、黄緑色の宇宙人が好きみたい。モンスターズインクのぎょろ目ちゃんもそうですけど。
中身はメロンソーダ味のポップコーンです。食べてみる価値アリですよ。なかなか。

そもそもこの日は。
4月から新社会人として働き始めた友人を労う日!とか言う名目で、わざわざこどもの日に、入場制限かかるかもしれないからって7時に舞浜集合ですよ。テンション、まだまだ若者です(7人中1名1時間遅刻/笑)。

入場してすぐファーストパス組とランチ予約組に別れ、私はランチ組のほうで、はじめてディズニーでレストランの予約をしました。和食の「北斎」。人気みたいで、私たちが行ったときにはすでにあらかたの時間帯の予約は埋まっちゃってたり。ディズニーで和食ってあんまりイメージつながらないしそぐわない気もするけど、確かに美味しかった。酢メシが美味しいので、ちらし寿司がおすすめ。

そうそう、もはや職業病ですが、テーマパークのスタッフ(ディズニーでは「キャスト」と呼ばれる人々)の皆さんの、誘導とか整列とか表示の出し方とか、予約の取り方だとか接客だとか、それらのマニュアル・研修を含めたシステムそれ自体とか、非常に勉強になるなあといつも思います。参考になることがとても多い。お客の立場で、どういった手段がわかりやすく、どういった言葉が心地好いのか、心得ていらっしゃるなあと思うわけです。
加えてディズニーなんかは、定められたテーマにのっとって、セット・音響・照明と並べて同様に、その世界観に沿った言葉遣いだったり声のトーンだったりを使って、お客をその世界に惹き込もうとするわけで、その徹底ぶりは見習うべきところだなあと思います。演劇の受付も、そんなふうに作品の一部として世界観を共有しながら質の高い接客をしたい。
だから受付スタッフは本来なら何より真っ先に、劇場の中でどんな作品世界が展開されているかを知っておくべきだと思うんですね。ただ人員的な問題で「その日だけのお手伝いさん」でご協力いただいたりする場合は、先に作品を観ていただくというのが状況的にほとんど不可能なので、このあたり、どうにかなればなあと思います。

はてさてディズニーでは、スプラッシュマウンテンに2回乗ったり、こどもの日とは言えどわりとほとんどのアトラクションに乗れてかなり満足な感じでした。

満足度の高かったのはカヌー(16人乗りのところ、混んでいたにも関わらずなぜか7人貸切で隔離された)、ミクロアドベンチャー(メガネかけて見るやつですね)、それからプーさんのハニーハント!ハニーハントはすごいですね。あれは並ぶ価値ある。

帰り際一番最後には、新装されたシンデレラ城の中央にある壁画の、絵の中の貴婦人のイヤリングを触ってきました。その壁画の中で唯一水晶を使っているらしく、願いを込めて触るといつか成就する、と言われているそう。

がんばった後にはご褒美を。ですね。
素敵なメンバーで素敵な休日。でした。


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2007年05月04日

fringeにこの日記が追加されました。

小劇場の演劇をかじったことのある方や「制作」という仕事に興味がある方は、耳にしたことがあったりよくご存知だったりすると思うのですが、「fringe」という、小劇場演劇の制作者を支援するサイトがあります。

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「制作の仕事を知りたいなら、まずはこのサイトを見るといいよ」と丸投げにしても平気なくらい上質なサイトで、私も制作の仕事に関わり始めたころは、隅から隅まで読んでやろうとこのサイトにかぶりついたものだったし、今でもパソコンを開くたびにチェックします。

経験と知識に基づく大量の情報とツールが盛り込まれていること、また、それらがすべて誠実に、サイトプロデューサーの荻野達也氏の信条のもとに構成され言葉や情報が綴られていることが、多くの演劇・舞台関係者がこのサイトに信頼を寄せる大きな理由だと思います。サイトでは、実際現場で役に立つたくさんのデータのひな形もアップロードしてあるので、制作業務実践の際にはとても参考になり時間短縮にもなる、非常に有り難いサイトです。

さて、そのサイトの、「注目のウェブログから【特別版】制作者は語る」のブログラインナップに、この「たなか沙織の日記」も追加されました。
日常のことを多く書いてきているので大変恐縮だなと思いながらも、これはきっと、ちゃんと演劇制作の仕事のことも書いていきなさいよ、といういいきっかけなのだろうと思い、非常に光栄に受け止めているところです。

3月で大学を卒業して、新卒のクセに就活もせずいきなり演劇の現場にフリーの制作者としてふらりと身を寄せたわけですが、3月末の柿喰う客第9回公演『女体カーニバル』、先日終わったばかりの4月末の時間堂『ピンポン、のような』を通して、「ああ、制作者としてやっていくのだな」という自覚が実感を持ちはじめたなという感触を抱いていたのですが、そこにこのように取り上げていただく機会が訪れてきてくれるというのは、まあ道は間違っていなかったのかもしれないなあ、なんて背中をぐいと後押ししてもらうような気持ちになります。

まだまだ若輩者ですが、謙虚に、素直にたくさんのものを吸収して、少しずつ成熟していきたいと思います。

そんなわけで、今後は私の日常に絡めて「制作」という仕事についてのお話も少しばかり増えるかと思います。が、そもそも私がこの日記をさぼりぎみだったり(!)、日常と制作の仕事というのは随分私の中でも入り組んでいて一分されていないところなので、特にかしこまることもなく、思うがままに書いていこうと思っています。さぼりぎみだったのが記事数が増える、感じになります(と思います!)。

演劇・舞台畑の人でなくても、私の日常から少しでも、「ふーんそんな仕事もあるのね」ということをただお知りおきいただければいいなと。自分の、格好つけない言葉で、ふわふわとけれど誠実に、書いていきますので引き続き暇なときには覗いてやってくださいね。

というわけで、長々とした文章になりましたが、fringeというサイトの紹介と、これからの私の、この日記に対する意思表明ということで(笑)

いやいや、嬉しいことです。
がんばります。


posted by たなか沙織 at 13:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇*読書*映画*音楽*アート…etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自宅作業の1日。

5月4日(金・祝)。

翌々日、時間堂の精算会の日なので、とにかく自宅作業をする。パソコンに向かうか、横になるか、みたいな1日。

精算会というのは、関係者の皆さんに立て替てもらっているままのお金を精算したり、動員についてや決算についてなど制作的な報告事項をデータをまとめたものお知らせしたり…と、制作にとっては「シメ」の日です。本当の制作にとっての千秋楽は精算会だなあといつも思います。

一通り内容が終わった後は、みんなでアンケートを読んだり飲んだり食べたり、今後についての話に花を咲かせたり(咲かせなかったり)、ようやく私も少し落ち着いて、同じ床の上に座れる感じになるのですが。

気がつけばこの日は、ごはんを食べるのも忘れて、ただただパソコンに向かってました。データの山、山。

バックアップ取りきれてないデータが不安です。なぜって今にもパソコンがクラッシュしそうなんです。早く買い換えなきゃ。もしくはせめてハードディスク買うとかしましょう、って話ですね。
お金の算段をつけなきゃーと思いながら2週間。
今パソコンにお陀仏されたらほんとに私、しんじゃいます。きゃー


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2007年05月03日

誕生日の日に。

もう随分前の話になるのだけど、
3月31日が22歳の誕生日だったのですが。

柿喰う客第9回公演『女体カーニバル』の本番期間中だったので、役者スタッフのみんなが、サプライズでケーキを用意してお祝いしてくれました。

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50人くらいの座組みだったので、こんな大勢に「はっぴーばーすでー」の歌を歌ってもらったのは本当にはじめてで、泣いちゃいそうに嬉しくて。でも次の日が怒涛の3作品連続上演の日だったものでだいぶ気を張っていて、「泣ーけ!泣ーけ!」のコールに折れることもなく、全く泣かない可愛げのない人でした。が、お祝いしてくれたみんな、本当にありがとう。すごくうれしかったんだよ。

写真は仕事後そのままだったのでメイド服(柿の制作時はこれが制服なんです)でケーキを食べているところを、柿喰う客劇団員のコロが撮ってくれたもの。そしてケーキの上にはなんとぶたさんの砂糖菓子が!う〜〜…こんなところにまで気を遣ってくれるメンバーが、大好きです。

翠から。
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手を握るとすっごい可愛くないいびきをかくうさぎのぬいぐるみと、お風呂なんかの水に浮かべるとぽわーんと光る、ハートの雑貨。

めぐちゃんから。
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まんまるいぶたさん。
触るとすっごい気持ちいいのです。

ぽんたから。
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「これはたなかの部屋にあるべきものだ!」と思ってくれたらしい。なにが嬉しいって、こうして選んでくれる意志や、時間を裂いてくれること、自分のことを考えてものを選んでくれるという行為が、とても嬉しいんだよな、と思います。
あおむしとおはなの、洗濯バサミのセット。
見事、趣味の領域にストライクです。さすが。

迷子さまから。
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いやいや本当にみんな…よくわかっていらっしゃるですよ…(>_<)!ティーセットですね。ジャムがついているあたりが。

七奈から。
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しばらくしてからのある日、玄関のドアノブにかけてあって。
こうして素敵な贈り物をもらうのは何回目だろうね、七奈。
フレグランスグッズのセット。
いつも「妖精さんが来た!」と思います。

こんなにたくさん頂き物をした誕生日は、小学生ぶりとかでした。ほんとうに、ありがとうです。大事にします。


posted by たなか沙織 at 01:27 | Comment(3) | TrackBack(0) | 覚えておきたいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

時間堂『ピンポン、のような』終了いたしました。

時間堂
『ピンポン、のような』

pingpong_flyer

が無事、公演終了いたしました。
お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

私自身にとっても本当に得るものの多かったこの公演、ひとつき前に王子小劇場に柿喰う客が小屋入りしていたことから由来してお声かけくださった、王子小劇場職員で時間堂主宰の今回は作も担当した演出・黒澤世莉氏に、感謝してやみません。

そう、もう、書きたいことは本当にたくさんで。
特筆すべきは、久々に演劇を見て泣いた、ということでしょうか。

お芝居をやっているって素敵なことだなあと、人を好きになるってとても素晴らしいことなんだなあと思わされて、とてもあたたかい気持ちにさせられて、3回観劇して3回とも泣いてしまったんですね。あ、珍しいんです。演劇見て泣いちゃう、とか。

この人の作品のためなら、この人たちの公演のためなら、なんだってやりたい、自分の精一杯を尽くしたいと心底足の裏から頭のてっぺんまで思わされた公演でした。

また少しずつさかのぼりながら書いていければと思っています。ひとまず今は、ご覧いただけた皆さま、またご覧いただけなかったけれど興味を持ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。

演劇は、お客様が居て初めて、役目をまっとうするし完結する生き物なのだと思います。


posted by たなか沙織 at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇*読書*映画*音楽*アート…etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

柿喰う客/素晴らしき青春、合同稽古@王子小劇場。

5月3日(木・祝)。

12時から入らせていただいて、なんと王子小劇場で稽古。
5月28日(月)〜6月4日(月)の1週間、事実上ダブルキャストで行う、「柿喰う客」と「素晴らしき青春」の合同稽古である。

私も制作で参加していた団体「時間堂」と、4日(金・祝)から無料公演を行う「あひるなんちゃら」の間に挟まった1〜3日の3日間、劇場が空いているとのことで、劇場スタッフの皆さんがメンテナンスをされたり、下見にいらっしゃる団体さんがある中、贅沢にも稽古場として王子小劇場を使わせていただいた。

そもそもこの3日間で、なにかWIP(ワークインプログレス)的なことをしませんか?と王子小劇場からご提案を頂くも、何かとうまく企画を進行させられず、断念。

WIP(ワークインプログレス)とは、ここ最近演劇界に出てきた試みのひとつで、「創作過程の発表会を一般公開すること」。多くのかたにご覧いただきご意見をいただくことで、伺ったご意見を作品に活かし、より高い演劇成果を目指すもの。また一般の方には、普段ふれる機会の少ない創作現場を体験できる機会となり、演劇の楽しみ方をより豊かにするきっかけとなるものである。

例えば、本番の1ヶ月前にリーディングWIPを行うことは、団体側にとっては「戯曲の完成・読み込みをこの日までに」という期日の具体的な目標になり得るし、お客様にとっては、まだ完成までの過程を踏み始めたばかりの、戯曲からの立ち上がりの初期段階を観ることの出来る、貴重な機会となる。

また、例えば本番1週間前に、プレビュー的に公演の一部を上演したり、まだ衣装や小道具は整わぬ状態でも、俳優だけは本番に近い状態でお客様の前に披露し、公開通しを行うというWIPもある。

まだまださまざまな方法や手段でのWIPが考えられるし実際さまざまな試みがなされているが、そのどれも、限られた期間生モノとしてその時節にしか成立し得ない「演劇」にとっては非常に有効な手段だと思う。

作り手からしてみれば、お客様の意見を伺ったり双方が思うところを交わすことの出来る機会は本当に貴重なものであるし、自分がお客の立場だったら、と考えたときも、興味がある公演・団体の創作過程には自ずと興味が湧くから、それを垣間見ることが出来るのは非常に面白い。本当に好きな団体や作り手の作品に対してだと、作品に自分の意見を添えられるかもしれないというのも、どうにも頼もしいことに思える。

通常、公演という行為自体はどうしても「発信→受信」の一方向のやりとりで完結してしまいがちだが、私としては、「演劇」という行為そのものの可能性は、その一方向性が双方向となることによってより相乗効果的に広がるし意味は無限大に広がるのではなかろうかと思うので、この頃こういった、「WIP(ワークインプログレス)」などの動きが出てきたことは、とても好ましいなあと思う。

さて、現在、王子小劇場ではこのWIP(ワークインプログレス)の試みを広く呼びかけていらっしゃるし、フットワークの軽い「柿」なら何かしら催してくれるのではないかという思いからお声を頂いたものだったので、今回はそのご期待には応じられず、それは甚だ残念であったし、反省の極みです。

WIP(ワークインプログレス)はぜひ、機会を見計らって、柿喰う客でも行っていきたいと思っています。あ、あ、この日記をご覧の皆さんからも、何か提案があれば聞かせてくださいね。「こんなことやってるところ見たい」とか、「いつも思うんですけどこれがこうなる時ってどんなやり方してるんですか?」とか。

で、さて、合同稽古である。
柿喰う客と素晴らしき青春が行う「誰も笑わない『検察官』」の公演は、ご存知の方は知ってのとおり、ちょっとよくわからない(笑)。いや、単純なことなのですが、ふたつの公演が入り組んでタッグを組んじゃっている手前、複雑に見えているのです。

以下、企画書より抜粋。

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●企画について●


この度、「素晴らしき青春」という学生ユニットと、「柿喰う客」という小劇場系若手劇団が、同時期に同作品を上演する。作品は、ニコライ・ゴーゴリ作、『検察官』。チェーホフ作品と並んで、ロシアのほとんどの劇場が一度は上演する演目で、モスクワの老舗の劇場や戦後創立の劇場でも様々に上演されきた名作である。

素晴らしき青春は、桜美林大学総合文化学群が、毎春約1ヶ月にわたって開催する芸術祭「GALA Obirin」の交流公演企画として立ち上がった学生ユニットで、今公演の為に初めて集結した学生のみのメンバーで構成されている。

いっぽう柿喰う客は、2004年に旗揚げ、2006年に正式に劇団化した小劇場系の劇団で、現在は都内で年間4〜5本の新作上演を行うなど、精力的に活動を続けている団体である。今公演では、学生以外のメンバーで構成されている。

つまり、ヤングチームとアダルトチーム、といった風采である。

企画の主幹はそれぞれ異なるが、両座組とも同一の演出家・中屋敷法仁(桜美林大学3年/柿喰う客代表・作・演出)が作品を手がける。桜美林大学では現在、古典戯曲を学生演出家が演出するという機会は本当に稀である。柿喰う客もまた、中屋敷自身の作でない脚本を上演するのは初めてのことである。
それぞれに新たな挑戦を掲げながらの、事実上ダブルキャストによる公演。
どのような公演になるのか、どうぞご期待ください。
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…と、いうことなんですね。
それで今日はこの、柿喰う客と素晴らしき青春の、初めてでもしかしたら最後かもしれない、合同稽古の日だったのです。

WIPと為せなかったことは非常に残念でしたが、あの広くて貴重な、これまで多くの舞台を内包し発信し、支えてきた劇場空間で稽古を行わせていただいたことは、団体にとっても今回の公演にとっても、座組全体を持ち上げる非常に良い時間でした。

稽古の最中、俳優たちから離れてロビーで作業をしている時に、劇場スタッフの登米さんと色々お話をする。お仕事中、よかったのかしらと思いながら、なんだろう、1時間くらい喋ってましたかね?(苦笑)

色々な話をしたのだけれど中でも、「王子小劇場のスタッフの中での持論があって、『劇場は女性だ』ってみんな思ってるんですよ」という話が印象的だった。
私もわずかながら劇場勤務をしている身でもあるし、これまで演劇に携わってきた印象から、なんとなくわかるなあと思いながらも「どうしてですか?」と聞いてみると、「気まぐれだから、ですかね」と。そして一瞬間を置いて「あと、報われない恋が多い気がするんですよ」と。なるほど確かに腑に落ちた。

王子小劇場さんは、何が素敵って、先日も書きましたが劇場スタッフのみなさんの居方が本当に素敵なんですね。登米さんも言っておられて私もその通りだなあと思ったのだけど、それぞれに人として芸術家として尊敬できる面があって、その上で「劇場勤務」という仕事を一緒にやっている。それはとても恵まれた職場環境であるし、より劇場をよくして行こう、より演劇をよくして行こうという意識をお互いに高めあっている大きな理由のひとつなんだと思います。

まだまだ私は王子さんとお付き合いを始めさせていただいて間もないですが、本当に、ずっとお付き合いしていきたい劇場だし、スタッフのみなさんだなあと思います。学ぶところ、ものすごく多いです。

スタッフのみなさんが書いておられる劇場ブログもあります。興味のある方は是非覗いてみてくださいね。


posted by たなか沙織 at 00:00 | Comment(5) | TrackBack(0) | 演劇*読書*映画*音楽*アート…etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする