【近況】
■■演劇関係■■
【出演】終了しました。ありがとうございました。 5月12日(金)〜17日(水)MCR 本公演『不謹慎な家/佐藤さんは殴れない』@OFF・OFFシアター(下北沢)に出演します。詳細はこちら。[2017/05/20]

■■映像関係■■
【出演】短編(2分)の映画『End Of Asia 〜アジアの端の不思議な帽子屋〜』が、SONYの「PROFESSIONAL MOVIE AWARD」にて審査員賞を受賞しました。こちらからご覧いただけます。[2017/01/17]
【出演】出演DVD『love and hate』の発売を記念して、挿入歌「どしゃぶり」のMVが公開となりました。詳細はこちら。[2015/03/12]
【出演】出演作「連続webドラマ[CHATGIRL 2nd]Saori〜優しい女〜」も含めシリーズ全話が収録されたオリジナルDVD『love and hate』が数量限定販売中です。詳細はこちら。[2015/03/12]

■■音楽関係■■
笹口騒音オーケストラ参加の新アルバム「笹口8才記念盤 スピリットアルバム『あなたの悲しみは売れるだろう』」発売中。通販はこちら。[2017/03/08]
笹口騒音オーケストラの1stライブDVD『TOMORROWISLAND IN THE MOON』発売中。詳細はこちら。通販はこちら。[2016/07/13]
笹口騒音オーケストラの公式Twitterができました。[2016/02/12]


2017年05月20日

【トーク出演】もちベーショントークショーvol.1 『もちの詰め合わせ』

実は同じ鳥取県倉吉市出身の、それどころか実は同じ高校出身の先輩俳優・仗桐安(じょうきりあん)さんのトークイベントに出演します。

仗さんが2015年10月からYouTubeで配信しているトーク番組「もちベーションTV」がこの度、40回を突破したとのことで、そのお祝いと銘打ってのトークライブです。
「もちベーションTV」私の出演回はすでに収録済で、近日中に配信される予定ですが、先にトークイベントに参加させていただくことになりました。

初めてお会いする出演者の方も多く、どんなトークライブにあるのかどきどきしますが、そして急なお知らせでしたのでなかなかご都合つけていただくのも難しいかと思いますが、もしお時間ありましたらお立ち寄りください。


--------------------
o0428042813927176273.jpg
シアター・ミラクルそこそこ緊急穴埋め企画
LUCK-UMU presents
もちベーショントーク40回突破記念
もちベーショントークショーvol.1

『もちの詰め合わせ』

-----------
◆日時
2017年5月21日(日)
 昼のもち…14:30〜
 夜のもち…19:30〜
(※たなか沙織は、夜のもちにのみ出演いたします)

◎受付開始・開場は開演の30分前です。
◎各2時間を予定しております。

-----------
◆会場
シアター・ミラクル
〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-45-2 カイダ第3ジャストビル4階
http://miracleweb711.wixsite.com/miracleweb

-----------
◆料金
予約・当日共 1,500円
※会場内ではアルコール類を含むドリンクの販売をいたします。
ドリンクを飲みながらご鑑賞いただけます。ドリンクの購入は強制ではありません。なお、飲食物のお持ち込みはご遠慮ください。

-----------
◆チケットご予約
ご予約は、メール、Twitter、Facebook、ブログなど、どんな手段でも結構ですので、たなかまでメッセージください。たなかから何かしらお返事差し上げますので、それをもって、ご予約完了となります。
メール→work.saori★gmail.com (★を@に変えてご送信ください。)

-----------
◆出演者・イベント詳細
こちらをご参照ください。
http://ameblo.jp/luck-umu/entry-12270917464.html




posted by たなか沙織 at 16:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇*読書*映画*音楽*アート…etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月12日

MCR『不謹慎な家/佐藤さんは殴れない』ご観劇の皆様へ|ご来場に際してのご案内

MCR
『不謹慎な家/佐藤さんは殴れない』
ご観劇のお客様
当日券をご検討のお客様 へ
(最終更新:2017/05/16)


※5/16(火)19:30『不謹慎な家』の回はも!の!す!ご!く!混みそうです。
できる限り良席でご覧いただきたいので、そして時間通りに開演できるよう、可能な方はなるべく、なるべく早くにお越しください。
状況によっては窮屈な座席になりますことを、心よりお詫び申し上げます。


----------
◆会場
OFF・OFFシアター
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F
アクセス…小田急線「下北沢」駅 南口出て目の前に見えるレンガ調の外壁のビルの3階です。

----------
◆受付
◎同フロアに「駅前劇場」という劇場がありますが、今回の会場は【OFF・OFFシアター】です。お間違え無いようご注意ください。
◎階段orエレベーターで3階まであがると、左右に劇場の入口があります。OFF・OFFシアターは右側の劇場です。
◎当日精算にてご予約のお客様は、受付にてご予約の【お客様のお名前】をお伝えください。
◎受付開始と開場は、開演の30分前です。お席は【全席自由席】です。
◎グループでお越しの方で、並びでお座りになりたい場合はお早めにご来場ください。自由席のため、開演前ですとお一人さまずつ離れてのご案内になる可能性が大変高いです。
◎ロビーの無い、ちいさな劇場です。開場前にお待ちいただく場合、階段に並んでお待ちいただくことになるかと思います。ご了承ください。受付後はチケットをお持ちいただければ会場の出入りは出来ます。
◎喫煙所の設置はございません。ご了承くださいませ。

----------
◆キャンセル待ち予約のお客様へ
◎予約定数内でご予約のお客様からキャンセルが出た場合、キャンセル待ち予約順にご案内させていただきます。
◎【開演5分前】からのご案内になります。開演5分前には受付にお越しになってお待ちいただくようお願いいたします。

----------
◆当日券
◎受付開始時間(開演30分前)に会場受付にて販売いたします。
◎前売完売の回は、キャンセル待ちでのご案内になる場合があります。

----------
◆料金
前売…3,000円
当日…3,300円
通しチケット…5,000円

----------
◆上演時間
◎『不謹慎な家』は1時間20分、『佐藤さんは殴れない』は1時間15分を予定しております。
◎途中休憩はございません。
◎お手洗いは会場内にございますが、男女共用の1つのみです。大変混雑いたします。混雑により予定の開演時間に開演できない事態を避けるため、恐縮ではございますが、できれば駅などでお済ませの上ご来場ください。
◎一度お席に着くと、場内の通路が狭く離席がお手間な場合がありますので、御用はお早めにお済ませいただけましたら幸いです。

----------
◆開演時間の確認
2017年5月12日(金)〜17日(水)
12日(金)19:30[不]
13日(土)15:00[不]/19:00[殴]
14日(日)15:00[殴]/19:00[不]
15日(月)15:00[不]/19:30[殴]
16日(火)15:00[殴]/19:30[不]
17日(水)19:30[殴]

[不]…不謹慎な家/[殴]…佐藤さんは殴れない

----------
◆その他
◎季節柄、会場内はすごく冷房の効いた状態だったり、逆に、少し暑いな、という環境になってしまう場合が予想されます。お席によってはエアコンの風が直撃する場合もございます。上着をお持ちいただくなどして、体温調節していただけましたら幸いです。
◎お席での飲食、喫煙、撮影は禁止です。
◎携帯電話、スマートフォン、アラーム付き時計などは、音のならない状態にご設定ください。わずかなバイブレーションの振動音でも意外と響いてしまい他のお客様の観劇の妨げになる可能性があります。快適な観劇環境のため、完全に音の鳴らない状態になるよう、ご協力お願いいたします。
◎終演後は私は、支度が整い次第面会に出ます。面会は劇場内で行いますので、もし気が向いたら&お時間が許せばそのまま客席内でお待ちいただき、ご挨拶させていただけたら幸いです。あわよくば写真を撮ったりしましょう!かなりお待たせしてしまうこともあるかと思うのですが、お急ぎの場合は気にせず声をかけにいらしてください。

----------
最後まで読んでくださってありがとうございます。
日中は暑く、しかし朝晩はまだ冷え込んだりもする季節ですが、どうぞお気をつけてお越しください。
ご来場、こころよりお待ちしております。


公演詳細…http://bit.ly/tsinfo1701


MCR201705_omote.jpg S__40419337.jpg


posted by たなか沙織 at 10:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇*読書*映画*音楽*アート…etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月30日

ばあちゃんはパリで死ぬらしい

‪夢の話。‬

‪あちこち360度全方向に移動できる宇宙のような水の中のような不思議な世界で、毎日逃げて戦ってお茶したりご飯食べたりして過ごしていたら、なぜか祖母が死んだ。祖母は毎年のこの時期同様、旅行にでかけるといって家を出た。私は時間をやり直せる能力があるようで、だが何度世界を繰り返してもやっぱり祖母は同じ日に死ぬらしかった。‬

‪ああこのまま行った先で死ぬんだなという出かけ際の祖母に「どこに行くの?」と聞くと、いつもは岐阜とか熱海とか言うところを「パリだよ」と笑顔で答えた。幸せそうだった。ああこの人はパリで死ぬんだなと思った。祖母は「ほら今年のぶんだよ」と行ってホッカイロをくれた。365日分。その日は私の誕生日らしかった。そのホッカイロを受け取ったら、祖母は死んでしまうんだなと思った。受け取りたくなかった。けれど最終的には受け取ることしかできなかった。とても悲しかった。悔しかった。‬

‪祖母は毎年私の誕生日に旅行に出かける。私は毎年その日に1年分のホッカイロをもらう。‬

‪ひとり車に乗り込む祖母を見送った。‬
‪また止められなかった。‬
‪ほかの家族はわかっているくせに知らんぷりしていつもどおり、それぞれの朝を過ごしていた。そして祖母が出かけるのを何も言わず和やかに見送っていた。‬
私は初めて、ちょっとだけ祖母の車を追いかけた。ちょっとだけ。

‪行きつけのカフェに行くといつものように会計を渡されいつものようにみんなでおやつを食べた。先会計のお店らしい。いつものみんなで、何にもないみたいに笑い合いながらおやつを食べた。「いつものみんな」は女の子ばかりで全員他人だ。天気のいい明るい日だった。中庭で緑が太陽を受けて青々と映えていて、まぶしかった。‬

‪ぜんぶ、夢の話。‬



‪実際の祖母は私の誕生日に旅行したりしないし、ホッカイロを365個くれたこともない。パリに行くような人でもやっぱりない。元気が過ぎて物言いに角があるようなちょっと口の悪いばあちゃんで、死にそうにもまったくない。‬

‪そいでもめちゃくちゃ悲しくて寂しくて悔しい気持ちで目が覚めてわかったのは、‬
‪「私は意外と祖母を好きらしい」ってことと、‬
‪「どんなに悲しい日も、私たちはいつもと変わらずごはん食べたりお金払ったり逃げたり戦ったり笑ったりして生きていくしかない」ってことと、‬
‪「絶対ダメになるってわかってても、やれること全部やったひとじゃないとちゃんと悲しめない」ってことと、‬
‪「水の中は気持ちいい」ってこと。‬


‪不思議で悲しい夢だったから、起き抜けに書き殴りメモ、そのまま投稿してみる‬


posted by たなか沙織 at 05:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

【出演情報】MCR『不謹慎な家/佐藤さんは殴れない』

MCR 本公演
『不謹慎な家/佐藤さんは殴れない』
脚本・演出:櫻井智也(MCR)
2017年5月12日(金)〜17日(水)
@OFF・OFFシアター(下北沢)

【チケットご予約】
↓こちらからご予約いただくと「たなか沙織扱い」でのご予約になります。たなか沙織は、「不謹慎な家」にのみ出演いたします。ご予約の際の日時にご注意ください。
https://www.quartet-online.net/ticket/satosan?m=0aejjce
※2作品ご覧いただける「通しチケット」は、劇団メールのみでの受付となります。詳しくは下部をご覧ください。

【ご来場当日のご案内】
MCR『不謹慎な家/佐藤さんは殴れない』ご観劇の皆様へ|ご来場に際してのご案内
http://anythinggoes-ts.seesaa.net/s/article/449812699.html



MCR201705_omote.jpg S__40419337.jpg

【Introduction】
今回はどういう事かというと、新作と再演の二本立て、という事なんですが、
最初は再演の二本立てにしようと思ってたんですね、
で、昔の作品を辿ってみたら外部に書き下ろした「不謹慎な家」って作品が
ちょうど人数もいいしMCRではやってないって事で良いかなと思ったんですけど、
女の子がメインのお話なのでおっさん劇団MCRじゃ再演できないじゃん、
って事になりまして、
でも気に入ってる作品なのでそれは客演さん呼んで再演しよう、
で、別の再演と組み合わせて二本立てにしようと思ったんですけど、
ちょうど良い人数で再演できるような作品がなかったもんで、
もう一本は苦渋の選択として新作にしました。
つまり、今回はどういう事かというと、そういう事です。
よろしくお願いします。

櫻井智也

-----------
【Outline】
「不謹慎な家」
刑務所に入った男を待つ場所として同じ境遇の女たちが家を借りた。
その家で女たちはそれぞれの相手が刑期を終えるまで生活する。
一人では、何かに押しつぶされそうだから。
一人では、笑うことも(なんとなく)憚れるから。
一人では、あなたを待てないかもしれないから。

待つことの意味さえ朧げになりつつも待ち続けてしまう女達の、
励まし合い、怒鳴り合い、時に侮蔑しまくりな強さと弱さを、
なんだかスレスレな感じで描いていくおはなしです。

+++

「佐藤さんは殴れない」
佐藤さんは猫が好きで、猫は佐藤さんが大嫌い。
みんなは佐藤さんを好きだけど、佐藤さんは猫しか好きにならない。
佐藤さんはそんな一切合切を隠してなだめつつ、世界と仲良く暮らしています。

研ぎ澄まされた集中力が秒単位でしか発動しない愉快な「佐藤さん」の、
恋とか愛とか嘘とか本当なんかを、愉快な罵詈雑言で彩りつつ
それでも明日へ向かうおはなしです。

-----------
◆出演
(※たなか沙織は、「不謹慎な家」にのみ出演いたします。)

「不謹慎な家」
 徳橋みのり(ろりえ)
 澤唯(サマカト)
 たなか沙織
 志賀聖子
 堤千穂
 堀靖明
 濱津隆之

「佐藤さんは殴れない」
 佐藤有里子
 櫻井智也
 おがわじゅんや
 北島広貴
 伊達香苗
 堀靖明
 加藤美佐江

----------
◆タイムテーブル
2017年5月12日(金)〜17日(水)
12日(金)19:30[不]
13日(土)15:00[不]/19:00[殴]
14日(日)15:00[殴]/19:00[不]
15日(月)15:00[不]/19:30[殴]
16日(火)15:00[殴]/19:30[不]
17日(水)19:30[殴]

[不]…不謹慎な家/[殴]…佐藤さんは殴れない
※受付開始・開場は開演の30分前です

----------
◆会場
OFF・OFFシアター
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F
<アクセス>小田急線「下北沢」駅 南口出て目の前

----------
◆チケット【全席自由席】
前売…3,000円
当日…3,300円
通しチケット…5,000円

◆ご予約
こちらからご予約いただくと「たなか沙織扱い」でのご予約になります。たなか沙織は、「不謹慎な家」にのみ出演いたします。ご予約の際の日時にご注意ください。
https://www.quartet-online.net/ticket/satosan?m=0aejjce

◆通しチケットのご予約
2作品ご覧いただける「通しチケット」は、劇団メールのみでの受付となります。(※WEB予約フォームでは対応しておりません、ご了承ください。)
---
・宛先…gekimcr@gmail.com
・本文…以下の内容をお書きください。
@お名前
A希望日時(2作品分)
B枚数
C受付担当者名(「たなか沙織」とお書きいただけましたら幸いです)
---
担当者からの折り返しの返信をもって予約完了となります。

----------
MCR

mcr.jpg

1994年に脚本・演出の櫻井智也を中心として、当時同じ専門学校に通っていた数人により結成。
最近では下北沢を中心に「軽妙な会話」で紡ぎつつ「悲劇的状況をも喜劇に転化させる」作品を上演しています。

CoRich!舞台芸術まつり2009に於いてグランプリを受賞。(作品名「シド・アンドウ・ナンシー」)
2010 年、三鷹市芸術文化振興財団主催のMITAKA “Next”Selectionに参加。
2011 年北海道にて公演。
2012 年度サンモールスタジオ最優秀団体賞を受賞。(「貧乏が顔に出る。」)
2016 年三鷹市文化芸術財団主催「太宰治作品をモチーフにした演劇」第13回に参加。

どこに向かうか問われたならば、俺こそがそれを知りたいと答える、そんな劇団です。

公式HP…http://www.mc-r.com/



posted by たなか沙織 at 17:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇*読書*映画*音楽*アート…etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月03日

アマヤドリ『銀髪』@本多劇場、雑感

F3D7ACB0-8DBD-4348-9E7D-DF957EB406FF-3864-00000297E12CFB96_tmp.png

また書くと書いたので公演終了してしまったが書くアマヤドリ『銀髪』@本多劇場を観ての雑感。Twitterに書くにはあまりに長くなるのでこっちに書くことにした。久々のブログ更新がこれって!だし、元はTwitterに書こうと思って書き出したものなので、読みにくいかもだけどお許しください。

再々演にあたる今回私は10年前の再演ぶりに観劇したが、再演当時物足りなく感じたのは作品全体・一丸となって押し寄せるべきエネルギーの不足と脚本テキストの洗練されてなさだった。広田さんがもっと刺さる言葉を書いて演るのを期待していた自分には不満だった。
「ラーメン屋のバイト仲間で起業したパニックを売り物にするベンチャー企業が、やがて国民的支持を得て巨大企業へとのし上がって行く」という巻き込み系の物語のエネルギーの渦巻くさまをもっと、もっともっと、目の前で生の人間が起こす熱量として感じたかったし、そのエネルギーのうねりに巻き込まれず凛と立つ、広田淳一の、時に詩的でコミカルで哲学的な拡がりをも見せるテキストの世界を同時に感じたかった。

10年を経て、再々演の今回を観劇した。
かなり期待していたのでコンディションとして万全の状態で観劇に行ったこと、そして、私自身役者を生業にしている身だけれど今はそれを棚上げにして一観客としてこの文章を書くということを、先に、かっこ悪いけど前置きしておく。役者のことについても触れるので、「偉そうに言ってるけどてめぇはそれ出来んのかよ」と思われることろがあって仕方ない。しかしその側面ありきでは何もストレートに書けなくなるので無視して、そのあたりは恐れずに書く。

結論、私には突き刺さるものが何もなかった。
エネルギーは本多劇場の舞台上だけで風となって消えてしまい客席の側へ押し寄せてくる体感がなかった。スノウドームの中でたまにひゅうと風が吹く線が見える、ガラスの向こうの世界のようだった。どきどきした瞬間もあった。でもそのどきどきはどこにも到達しないまま、テンポの悪さや熱量の足らなさでふんわりと溶け消えてしまった。それじゃだめだ。この作品はそれじゃだめだと私は思う。
そして何より、単純に台詞が聞き取れない箇所が多々あった。開演早々、「ああこれは台詞を聞き取ることに集中しなければ」と思った。その分ほかの集中力を割く分けだから、これは悲しい。役者によって、そしてシーンによっては聞き取りやすいところもあった。けれど9割、「聞くことを頑張ってようやく聞こえる」台詞だった。
エネルギーと台詞の問題は、席によるところもあるのかもしれない。私はH列での観劇だった。けれど本多劇場ではH列より前に7列、後ろに8列ある。
それじゃだめだ。それじゃ本多劇場でやるにはだめだと私は思う。
これらエネルギーと台詞の問題が総じて、「箇条書きとしての“出来事”の進行はわかる」「広田淳一の描き出す仮想世界の“状況”は伝わる」/「しかしそこに“生きた人間”が立っていない」という感触がした。
台詞の問題と近いが全く別の事項として、役者が発する以前のテキストの問題もそこにはあると思う。出来事を実況するためのテキストの分量が多いように感じた。それはそれで必要。絶対必要。でも生きている人間の感情や思惑が見え隠れする言葉や、広田さん独特の急に脳内思考を宇宙規模にふっ飛ばされるような言い回しが、もっと聞きたかった。

私は、そこで生きる人間の在り様が見たい。
そこに在る世界の状況を見たいわけじゃない。
そして広田さんには宇宙に連れてって欲しい。

だからね、期待の心は不完全燃焼だったし、不満でした。
でもそれは、私が見たいものとアマヤドリがやろうとしているものがそもそも違うのかもしれない。つまり好みの問題かもしれない。

物語終盤の、社運を賭けた一大イベント「ノストラドン」は、演劇としての盛り上がりに欠けた。「え?どこが山頂?」みたいな感じだった。そして多くの人物が錯綜する中、個々の思惑やそれの落ちどころが曖昧だった。「ノストラドン」自体もいったいどうやって収束した出来事なのか、あのナレーションではいまいちわからなかった。
ラストのダンスは美しかった。見惚れた。けれどそれが物語にとってどういう効果をもたらすのか私には繋がるところがなかった。
役者それぞれの奮闘も美しかった。みんな抱きしめてまわりたいくらいだった。けれどあの劇場空間でやる上での課題は確実にあって、それは板には上がっていない人間にしか見て取れない部分もきっとある。
涙しそうになるシーンもあった。でも、でもじゃあそのシーンが作品全体にどう影響しているのか、それが問題だと思う。
「劇団としてこれからもやっていくのだ」という意思がそこかしこから感じられたのも嬉しかった。配役や、広報面への劇団員の関わり方や。私は劇団という単位で継続的に演劇をつくることをとても素晴らしいと思うし、その広田さんの考えには物凄く共感するところが多い。→このあたりの記事〔http://shibainomachi.com/2017/01/29/0202/
劇団が一丸となって公演を盛り立てようとしている、本番よりずっと前から行われていた、各種チケットの設定や、下北沢練り歩きなど、様々な取り組みも本当に素晴らしいと思った。

雑感という名のもとに思いつくまま全く丁寧じゃなく書いたけれど、私はそんな感じでした。
広田さんがいつかまたこの脳みそを宇宙に連れてってくれないかな、と私は勝手にずっと思っちゃうんだと思う。そういう体験をさせてもらったことが過去にあるから。劇場に座っているその現在地を見失うような体験をまたしたい。好きだからこんなにも、書かないでいられないんだ


アマヤドリ『銀髪』→http://amayadori.co.jp/archives/8910
アマヤドリ『銀髪」感想まとめ→http://amayadori.co.jp/archives/8910


posted by たなか沙織 at 22:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇*読書*映画*音楽*アート…etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする